こんにちは、身体も心もカラッカラに乾燥している睦月です。
毎日蒸し暑いですから仕方のないことですよね。
エアコンもついてるので仕方ないのですよ。
ドロドロしたのじゃなくってピュアなヤツがいい。
気分だけでも潤いたいの!
しばらく恋愛系の漫画からは離れていたんですけど、ふとした拍子にもう一度読み出してしまいました。
そうしたらですね、止まらないんですよ。
やっぱりおもしろいのよ。
ドキドキするのよ。
というわけで、大大大好きな漫画家・高尾滋先生の作品のなかのひとつ。
内容はもちろんなんだけど、絵の雰囲気とかもね。
ぜーんぶ含めて大好きな先生です。
「ディア マイン」
純粋な恋愛漫画って読むと心が洗われると思いませんか?
私のイチオシの純粋で一途な年の差恋愛漫画。
白泉社より、高尾滋先生の「ディア マイン」です。
2000年ころに花とゆめで連載されていたおはなしで完結しています。
(コミックス版は全4巻、文庫版は全2巻)
読みやすいボリュームで、さいごまで中だるみせずにサクッと読めちゃうのも魅力のひとつ。
文庫版のほうが電子書籍化されています。
あらすじ
高校生の咲十子(さとこ)は、母と二人で慎ましく暮らす優しくてちょっとドジな女の子。ところがある日、母が連帯保証人になっていた会社が倒産!一億円もの借金を肩代わりしてくれた救世主・和久寺風茉(わくでらふうま)は、親同士が勝手に決めた咲十子の許婚で…!?
主人公は高校生の倉田咲十子(くらたさとこ)。
まっすぐで心優しい少女です。
幼いころに父親を亡くして、という苦労をした背景がありつつも、だけどもポジティブな母親と二人で幸せに暮らしている咲十子に訪れる借金という地獄と、突然現れる親同士の決めた婚約者!
なんともハチャメチャな展開に、ちょっとドジな女の子ってのがまたなんとも少女漫画の王道らしくってよい♪
そしてお相手の風茉くん。
この風茉くんがですね、とんっでもなく努力家で可愛くてカッコよくて男らしくて頼れて、強いのに弱い、そして咲十子にベタ惚れなんですよね。
なんかもー好きな要素しかありません。
このふたりを取り巻く愉快な人々も、いろいろと賑やかしてくれるとても楽しいおはなしです。
感想
もう何度も読んでいる本ですが、まったく飽きません。
いつ本を開いても新鮮な気持ちで読めます♪
やっぱり高尾滋先生はシーンの見せ方がとっても長けていますよね。
間のとり方、テンポ、キャラの表情、などなど、すべてがうまく絡み合って最高の演出になっています。
咲十子と風茉くんの年の差は7歳。
登場からヒーロー感がすごい風茉くんですが、年の差にはコンプレックスがあって…。
この7歳差をなんとかして埋めようと頑張る風茉くんがなんとも愛おしくて切ない。
尊さしかありません。
そうして咲十子のために頑張る風茉くんがどんどんカッコよくなっていき。
咲十子は最初こそ戸惑っていたものの、そんな風茉くんの内面をだんだんと理解していく過程がとてつもなくステキに描かれていると思います。
最強のキャラ達
さっき「少女漫画の王道でよい」とチラッと触れましたが…。
おはなしは王道をいっていますが、咲十子と風茉くんをとりまく人々はちょっとおかしい。
いや、おかしいは違う…?
なんだろう…、そう、個性だ。
みんな個性が際立ちすぎているんですよ!
ヒロインとヒーローの周りの人たちって脇役とか言われがちな気がしますが、ディアマインの人々はみんな主役級。
ホントに強い。のによく主人公たちを食っちゃわないなと思う。
もし自分の周りにいたらって考えると、きっとタジタジしてしまいます… (´∀`;)
ハッとするセリフの数々
ところどころでドキッとするセリフを言わせる高尾滋先生は本当に尊敬します。
かわいい顔して核心ついてくる、みたいな。
言葉の選び方も、すごく納得のいくチョイスだったり。
自分に言われてるわけではないのにドキーッってなったりね、するときあります。
「俺が信じてなかったら
絶対にかなわない」
コミックス版2巻から風茉くんのセリフです。
この「ディアマイン」の中で、私が一番好きなセリフ。
このセリフだけってワケではないけれど、この言葉に風茉くんの生き様が集約されていると思うんですよね。
いろんなことをどれだけ必死に頑張っても決して埋めることのできない事に対する風茉くんの決して挫けない姿勢といいますか。
見習っていかなくっちゃ、と思わされます。
トキメキあり、笑いあり、涙あり、と心を満たしてくれる、
なんといっても心のお洗濯ができる素晴らしい漫画ですっ。
この漫画は読んだことなかったな、な方も、ご存知の方も、是非一度読んでみて欲しい作品のひとつです(*^-^*)
ではでは。
またお会いできたら嬉しいなっ。